28歳(社会人)
大学入学を期に女装と決別。
就職、結婚とノーマルな男として過ごす。
しかし、ある駅のトイレの落書きが運命を変える。
都営地下鉄新宿線の岩本町にあったある女装者の落書き。
「ピンクのパンティに赤のミニスカートを穿いて、綺麗にお化粧したら、すっかり女の子よ。わたしを女の子として抱いて。お礼に貴方の逞しいペニスおしゃぶりするわ。」
タモリの「笑っていいとも」でミスターレディが出始めたころ。
凄く興奮し、久しぶりにオナニーした。
そして、女装雑誌「くいーん」(廃刊)を買い、女装の殿堂「エリザベス」を知る。
本格的なメイクを施され女性に変身した自分の姿を見てスパークする。
美容院でメイクの方法を学び、服を買い揃えた。
昼間から女装外出して電車に乗り、いろいろ出かけた。
駅やデパート、飲食店どこでも女子トイレを堂々と利用した。
最初ドキドキしたが、一度も咎められたりしたことはなかった。
楽しい日々。
しかし、楽しい時間はそう長くは続かなかった。
女装が妻にバレた。しかも現行犯で。
友人と待ち合わせして出かけた妻がなぜか家へ戻ってきた。
家で女装をしたことがにかったのに、その日は油断した。
まさかと思ったが、後の祭り。
すっかり、女装して当時、気に入っていた女らしいペプラムスーツを着て、メイクを終え、ウィッグを被ったところを洗面所で発見された。
逃れようがなかった。
以降、8年間女装中断…